2010年7月20日火曜日

江戸前寿司

お寿司屋さんの暖簾に 江戸前寿司 と書かれているのをよく見かけます。

江戸前という言葉は、江戸城の前を意味し、羽田沖から江戸川河口周辺までの沿岸部を指していたと言われています。
東京湾を南に北に行き来して広い範囲で漁が行われるようになると、江戸前の範囲も徐々に曖昧になってきました。
そこで2005年、水産庁の「豊かな東京湾再生検討委員会食文化分科会」が、“東京湾全体でとれた新鮮な魚介類を江戸前とする“と定め、三浦半島の剣崎(神奈川県三浦市)と房総半島の洲崎(千葉県館山市)を結ぶ線より内側をすべて江戸前とし定義して統一しました。
観音崎(神奈川県横須賀市)と富津岬(千葉県富津市)を結ぶ線を境に、内湾と外湾を往来する穴子・キス・スズキなどは勿論のこと、外湾で獲れる伊勢海老や鮑も現在は江戸前として流通しています。

穴子:江戸前穴子は肌があめ色をしていて、皮も柔らかく脂ののりがよいです。
江戸前白ミル貝:食感が良く、刺し身が美味しいです。
コマガレイ:東京湾の砂地に棲む内湾性の魚で、身質がきめ細やかです。
キス:あっさりとした白身で、天ぷらや焼き物がおすすめです。かっては江戸前の代表的な魚でしたが、近年は数がめっきり減りました。

江戸前寿司の職人技によって高められた粋な料理、ヅケや〆、焼きなどの寿司も江戸前として長く楽しまれてきました。そうした寿司の仕事は冷蔵技術が発達していなかった時代に生まれた文化です。
(ISETAN STYLE)

2010年6月19日土曜日

シミ対策

夏も眼の前、日焼けが気になってきますね。

シミの原因の一番は、なんといっても紫外線です。
肌が紫外線を浴びると、肌を守るために、メラノサイトがメラニンを作ります。メラニンは肌を守るのです。しかし、これが過剰になるとシミになるのです。

紫外線には2種類あります。
UV-A:これは肌の奥まで侵入して、ハリや弾力性を保つ繊維を破壊します。長い間の蓄積がシワの原因になります。
UV-B:日焼けで肌が赤くなったりして、シミの原因になります。

紫外線の量は、季節によって違います。
夏に多く、冬に少ないです。
冬は少ないとはいえ、夏のピーク時の半分以上の量が降り注いでいます。
したがって、肌の手入れは通年を通して行う必要があります。
日中は紫外線を防ぎ、夜にはシミを薄くする美白にする。

冬は紫外線が少なく、したがってメラニンの量も少ない。それを過ぎた春先は、肌は無防備状態ですから紫外線を通しやすいので、紫外線を防ぐことが大切です。
夏を過ぎた秋は、メラニンをため込んでいますので、コスメで夏に受けたダメージを残さないようにすることです。

化粧品:シミ対策でどこにポイントを置くかの違いがあります。
肌が刺激を受けると、肌を守るためにメラニンを作れというホルモンが発生します。その信号を受けるアンテナがメラノサイトにあるので、その受信を遮る成分を使う化粧品。
メラノサイトがメラニンを作る作用を抑制する成分を使う化粧品。
といったものがあります。

シミ対策に良い食品:抗酸化作用の強い食品がよいです。これは美容だけでなく健康にもよいわけです。
ビタミンC・・みかん、レモンなど
ビタミンE・・アーモンド、アボカドなど
βカロテン・・かぼちゃ、人参など
ポリフェノール・・赤ワインなど

2010年5月19日水曜日

かぶ

とかく野菜不足だといわれている私たち。
野菜はもちろんいろいろありますが、かぶは、味噌汁でもよく食べました。
浅漬け、塩加減のよい漬物は歯触りも良く美味しいですね。煮物でもよく食べました。
真っ白で一握りほどの大きさ、舌触りが柔らかくなんとも言えません。
普段は白菜、キャベツ、大根などに比べ、食べる機会が少ないようです。味噌汁、醤油味でに煮物位ですかね。

農薬を浴びた野菜の輸入や産地偽装が問題になり、食品表示について、農産物は「原則として化学的肥料及び農薬は使用しないこと」(農林水産省HP)とし、
そして「有機・低農薬野菜」
のような表示は、農家などの生産者が申請して認定機関の認定を受けることによりできるのです。

以前はそんな心配をしたことがありませんでした。
かぶというと、おふくろの味で、浅漬け、澄まし汁などで食したことを思い出します。

春の七草の”すずな”はかぶのことです。”すずしろ”は大根。よく並んで語られ、大根に似ていることから、その仲間と思われがちですが、かぶは同じアブラナ科でもはくさい、こまつななどと祖先を共にする野菜です。

すずな、すずしろ、かぶに大根、どっちがどうだか・・七草を覚えようと考えた末、大根は大きいから字数の多いだいこんと覚えました。

2010年4月20日火曜日

白菜

白菜はとても身近な野菜です。

白菜の日本における生産量はダイコン、キャベツに次いで3番目に多いといいます。
水分90%といわれますので、なんとなく健康にも美容にもよいようなイメージがありませんか。実際、美肌効果が期待されているのです。

栄養素:
白菜にはビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、他にイソチオシアネート(アブラナ科(大根、かぶなど)の辛味成分)なども含まれています。
これら栄養素は、特に芯の部分に豊富に含まれています。
葉がしっかりと巻いている、ずっしりとしたものを選びましょう。
イソチオシアネートは、消化の促進、血栓の予防、ガンの予防などの作用が知られています。
これらの栄養成分から白菜の効能としては美肌効果、風邪の予防、便秘の改善、利尿作用、動脈硬化やガンの予防などが挙げられます。

昨今、野菜というと、農薬、産地偽装などの問題が噴出してきましたが、生産者の顔が見えると安心ですね。有機低農薬栽培などが普及してきているのは良いことです。

冬の鍋で沢山食べても安心ですね。
大晦日には家族ですき焼き鍋を囲んだものです。普段は青背の魚中心でしたが、大晦日には牛肉の上等のところを奮発しました。・・余談ですが、このスタイル、半世紀をはるかに超えていますが、洋食化が生活習慣病の原因と言われている今日、
未だにこれといった病に取りつかれていません。有難いことです。

2010年2月13日土曜日

関節痛

関節痛は高齢者が多くなるとリウマチとかで、膝の痛みを訴える話が多くなります。

1.関節の痛みの原因
関節の痛みの一番の原因は、加齢による軟骨の変形と減少によります。
軟骨は、骨と骨とをつないで、滑らかに動かしてくれます。
健康な軟骨は水分を多く含んだ弾力のあるスポンジのようでして、それとは逆に変形・減少が始まった軟骨は、水分がなく古くなってしまったスポンジのようなものです。
このスポンジは消耗品で、擦り減っていくと、動くときに骨同士が擦れ合って炎症を起こし、痛みになります。

2.関節痛の対策
不足している軟骨成分を補うこと
適度な運動で筋力を維持すること
太らないようにすること

3.関節を強くする成分
グルコサミン:軟骨成分の基本で、軟骨を作り擦り減った軟骨を修復します。また、炎症や痛みを抑えます。
グルコサミンはアミノ酸の一種で、カニやエビといった甲殻類の殻に多く含まれています。
1日の摂取量の目安は 1500mg以上。
・コラーゲン:人間の体を構成するタンパク質の一種。軟骨細胞を再生します。
ビタミンCと共に摂ると効果的です。
・ビタミンC:水溶性ビタミンの一種。コラーゲンを生成・保持してくれます。


4.寒い季節の関節痛対策
暖房で室内を適温に冷やさない
カイロやサポーターを使って関節を冷やさない
入浴時には関節を十分に温める。そして入関節をマッサージして血行をよくする
入浴後も冷やさないこと
ウォーキングや水泳など、関節に負担の少ない運動を定期的にすること
外出する時は厚いゴム底の靴を履いて膝への衝撃を和らげること。
運動はとにかくあらゆる機会をとらえる。例えば掃除、炊事など、関節に負担をかけない程度の家事で運動不足を解消することも考えられる。

2010年1月24日日曜日

コッペパン

コッペパンは、学校給食や昼の弁当の代わりによく食べました。給食では1個1食で扱いやすいこともあったようです。ふっくらとして、細長い、中ほどに厚味を感じる、あのふんわかした感触が親しみを感じるのです。

コッペパン・・・パンというと外国から来たと思いがちですが、コッペパンは日本で生まれたパンで、和製の外来語といったところでしょうか。
似たような形をしているフランスパンは、外側が硬いですが、コッペパンは柔らかくて食べやすいですね。

コッペパンの名の由来
フランスパンの「クーペ」に由来するといいます。でもフランスパンとは原料が違いまして、コッペパンの方が柔らかいです。

流通が変わる
昔といっても戦後ですが、パン屋さんでジャムとバターを塗ってもらったものです。
なかでも、半分にバターを塗り、片方にはジャムを塗り、合わせて食べるのが美味しかったですね。お客と店員さんがジャムお願いします、と対話をしながらの買い物、こういうのはいいですね。

今では、パン屋さんのお店でジャムなどを塗るのを注文することはなくなったのでしょうか。そういうの、ついぞ見かけません。コンビニでは店先での煩わしさというのでしょうか、すでにジャムとクリームが合わせて塗って、パックされていますね。

太平洋戦争中は、お米が配給制になり、コッペパンが一人一食一個が考えられたそうです。
このことはまだまだ幼く記憶にありません。
戦後に学校給食が始まった時は、栄養面で食生活の改善に役立つ、取り扱いが容易で衛生的、主食として飽きがこない、などで採用されたといいます。

今では、
コンビニでジャムとクリームを塗ったのが、ラップに包装されて売っています。
つぶあん、コロッケ、スパゲッティ、焼きそば、マーガリンやマヨネーズの入ったポテトサラダなどがはさんであるのもあります。
こうなるとまさにサンドイッチです。
パンの形が丸くなれば、ジャムパン、あんぱん、クリームパンですね。
名はカタカナでも、コッペパンはわが国で生まれたというのですから、未だに健在なのはうれしいですね。国民食、こういうの、日本の文化というのでしょうか。

2010年1月9日土曜日

ゴマグリナン

栄養素のゴマリグナンとは、ゴマに含まれているリグナン類の総称です。
リグナンとは、野菜や果物など、植物に微量に含有される成分であるファイトケミカルの一種です。そういってもわかりにくいですが。

ゴマリグナンには、セサミン、セサモリン、セサミノール、セサモールなどの種類があり、
体内での抗酸化作用が期待されているのです。

・歴史
ゴマの発祥地はアフリカのサバンナ地帯
紀元前3000年頃から、ナイル川流域で栽培され始めた
日本には中国から伝来された
日本では、精進料理に欠かせないとして、古くから大切にされている


・効能
ゴマリグナンの主な働きは、抗酸化作用、体内の活性酸素を取り除く
肝臓の機能がよくなり、アルコールの分解力が高まる
コレステロールが小腸に吸収されるのを阻止する
コレステロールが肝臓で合成されるのを防ぐ
高血圧を改善する


・摂取
ゴマの種類に白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマなどがあるが、リグナンの量や栄養価にはほとんど違いはない
白ゴマ・・脂質が約55%、ゴマ油の原料になることが多い
黒ゴマ・・果皮に抗酸化物質のアントシアニンがある
金ゴマ・・香りが非常に強いので、懐石料理などによく用いられる

・摂取の目安
特に決まっていない
少量でもよいので、毎日摂る
体内のゴマリグナンを増やすには、ゴマを食べるしかない
ゴマはさっと炒り、すり鉢などですって食べる方法がベスト